*足幅
*足幅
※足幅
足幅は、その人の肩幅ぐらい、あるいは半歩ぐらいの幅、あるいは右足の踵と左足の爪先とが同一線上にあって、左右の足の間隔は一握りぐらいがよい、などといろいろの教えがあります。
要するに、体の安定と、必要に応じて迅速な動作をするのに適した足幅ということだと安定ということからすれば、低辺が広いほど安定度は高いわけです。したがって、足幅が広いほど安定するわけですが、一方、動きは悪くなります。足幅が狭すぎると不安定になります。不安定ということは、体が移動しやすいということにもなるかもしれませんが、安定さを欠くことにもなります。このことは、体格の違いによっても違うでしょうし、また、人それぞれによっても、いくらかの相違があります。
要は、全体のバランスが問題で、一様にはいえないところもありますが、やはり自然体のときの足幅が基準であると思います。
○体重と重心のかけかた
体重は両方の足に均等にかけ、重心はその真ん中にあるのがよいと思います。これがどちらにでも動けるということです。
重心を前に移して、前に出る。後ろにさがることであれば、重心が真ん中にあるのが一番よいわけです。しかし、剣道では前に出ることが多いですから、真ん中より心持ち前に重心を置いていた方がよいのではないかと思います。もっとも、懸待一致を身につけた高段の人には、このようなことはなく、前後・左右に動けるように重心は真ん中にあるのがよいのかもしれません。