*気合とかけ声
*気合とかけ声
気合とかけ声
よく道場で、「気合がたりない」とか「気合をいれろ」と𠮟咤激励されている光景をみかけます。また、「裂帛」とか「電光石火」の気合という言葉を使います。剣道で最も重要視している気合、更に気合と相関関係にあるかけ声について考えてみたいと思います。
気が心身に充満して少しも油断がなく、何事でも機会があれば、直ちに行動を起こすことのできる溌剌たる気勢を剣道では気合と言っています。そして、体内に充実した気合が自然に声となって外に現れるのが剣道のかけ声です。
◎かけ声の効果は、
一、気勢を増す。
二、妄想雑念を取り除き、気を充実させる。
三、相手を威圧させる。
四、気剣体の一致が出来、打突を正確にする。
五、打つ蹴る気をなくす。等々があります。
古来剣道では、「有声より無声に入る」と言う考えがありますから、初歩的段階に入る人は、できるだけ大きな掛け声をかけ、それによって自分を励まし、気合を入れていくと考えた方が良いと思います。