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*有効打突の一本とは

*有効打突の一本とは


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※有効打突の一本とは 
 有効打突をはっきり判断するのは難しいことです。剣道をやる人は、この一本を見極める能力を養い、その一本を打てるようになることを追求して練習に励んでいるのです。一つの技の込められかた精神的な価値は、段階や個人によって違います。その段階に応じて一本を考えればよいのです。
 有効打突の基本的なおさえ方は一連の動作からの、攻めること、打突、残心、の三つがそろって有効打突となります。その場打ちで一本にならなかったり、引き技の場合、相手の竹刀が自分の身体に触れたままの状態で打っても有効にならなかったりします。初心者にはわかりにくい内容です。
 有効打突の考え方として、(間合いが挟まり(開き)つつ、技が出されたもの。相手の距離が急激に狭まりつつ、技が出され、間合いが急激に広がりつつ一定の距離を越えると1本になるのです。
 勢いがあって打突後、相手とすれ違ってさらに前にでること、相手の距離は開いていくが、距離はさらに縮まったと解釈するのです。出ばな技は、双方とも一緒に前に出るので、その距離は急激に縮まるので一本になりやすいのです。
 引き技は、逆に一足一刀の間より開くと一本になるのです。相手がくっいてきたとしても、さらにスピードアップして間を開くように引けばいいのです。
 相手が下がろうとしたところを引きながら技を出せば距離の開きは倍加されるのです。
試合規定では「有効打突は充実した規制、適法な姿勢をもって、竹刀のものうちで正確に打突したものとします。ただし、片手の打突、追い込まれる打突は特に確実な打突でなければならない」となっています。
掛け声もしっかりしている状態で崩れた状態でなく、打突部で確実に打突されたものをいう、気・剣・体の一致した打突です。
確実な打突そのものが相手によって価値が違うところから、段階によって自分の一本を相手が認めないこともあります。
 認められない場合は、相手の納得する打ちを出せるよう努力する態度が大切です。そうして自分の打突が誰からも納得される価値の高い技に成長していくのです。有効打突の感覚を早くつかむには、稽古で互いに有効と思えば、素直に「参った」一礼し確認し合うのがよく、また、稽古が終わって、稽古をお願いした人から話を聞いたり、話し合ったりすることや、先生方や上達した人の試合や稽古を見て研究することや、有効打突を早く理解することが剣道の技術向上につながるのです。

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