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*姿勢について考える

*姿勢について考える


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※姿勢について考える。
 昔から正しい姿勢は、剣道の本体であり、必ずこの形(正しい姿勢)で実施することが要請されます。古語に「有形無形」というこがありますが、はじめから自由自在の型は無いものと銘記すべきです。
 古くから、日本の武道、芸道でも、正しい姿勢から出発することを第一主義としています。
 根本姿勢と自分勝手な姿勢から入る者を比較すると、後者は最初、一年位は優位に立つが、根本姿勢のものは一時形に入れられて自由を失いますが、随時、修熟すると共に、進歩して順調な発達を遂げるのです。後者は、脱落の運命を辿ることは見逃せません。
 日頃の稽古において、正しい姿勢について意識していますか。
 常に意識しながら稽古してみましょう。
 ※姿勢、態度のよい人は自信にあふれ、目的意識を持った人と見られます。また、無理、無駄のない姿勢は、人格、品格、風格を象徴するものです。これは普段の稽古のときも、生活のときに、時間をかけて修練をしなければ備わらないものかもしれません。
「姿勢」とは「姿」に「勢い」と書きます。つまり立ち姿に勢い、(覇気)がなくては姿勢とはいわないのです。姿勢は、腹で呼吸を整え(丹田の力)、体の重心が前後せず、中正であって(体の力が円満に気力充実)、力が一極に偏らない。この「自然体の姿勢」が大事なのです。

※姿勢について考える
 宮本武蔵の五輪の書に「兵法の身なり」ということで書かれてあるように、「身のかかり ― 体の構え」は、顔はうつむかず、あおむかず、曲げす、目をきょろきょろさせず、目玉を動かさぬよう、また、まばたきをしない気持ちで、目をややすぼめるようにする。
 おだやかな顔つきで、鼻筋は真っすぐに、下あごはやや出すつもりで、首は後ろの筋を真っすぐ保ち、うなじ(襟首)に力を入れ、肩には力を入れないようにする。
 「双方の肩を下げ、背筋は真っすぐに、尻を出さず、膝から足先までに力を入れ、腰がかがまぬように腹を張る。」と書かれてあります。これはその通りだと思います。この基本の姿勢として、自然体の姿勢で、道をふつうに歩いていて、右足を前に出して止まったときの姿勢です。
「剣道は、自然体を基本として動作しなければいけません。」 
 打っても、突いても、前に出ても、後ろに退いても、この自然体が崩れないようにしなければなりません。外形だけでなく、どんなことでもとらわれない自然の心を備えた自然体となると、容易ではありません。どんな動作をしても、自然体を崩さないようにするには難しいことですが、この自然体を追求していくのが剣道なのです。

※姿勢について考える。・・・足の位置・・・
 正しい姿勢の根本は足の位置が重要になります。
 身体を保つためのバランス、移動、踏み込みなど足の位置がどうであるかによって大きく左右されます。
 一足長入れる幅で、一足長前に足を出すことが原則です。
 両足先、特に左足先は相手に真直ぐになるよう(左踵は内に入りがちである)にすることが肝要です。
 左足が左斜め向きであれば、腰が入らず、力が右斜め前方に走り、体のバランスが崩れるばかりでなく次の動作も不振となり、行動も鈍る結果となります。
 両足の踵は、軽く上げておくが左踵は六センチ位、右踵は板すれに上げ、体重は等分にかける。両踵が板についていると、力のバランスが崩れて、打撃も右手に力が入り、打撃点も物打ちにならず次転の行動にも悪影響を及ぼします。特に、相手に激痛を与え、不快感を覚えさせるものです。

※姿勢について考える・・・手の位置
 剣道は、左手と左足という程、左手は大切です。特に、敏捷性と巧緻性が要求されるから、その理を極めることが重点とされます。
 左手は臍から一握り下(左親指の第一関節が臍上)臍の上一握り前になるようにし、軽く小指に七分の力、薬指に三分の力を入れて、他は添えておく程度にする。右手は、鍔下より、卵一つ乗る位離し人差し指が鍔につく位にして、何れも、手首を折らずに軽く添える。
 両肩は、自然に広げる。
 胸を張り、腕に力を入れない。
 さて、自分の手の握り方と比較してみよう。

※姿勢について考える。
体の姿勢が竹刀を10cm伸ばす!
・右足の踏み込みと手を合わせるだけではなく、いかに体で打突ができているかが大切です。
これを・・気剣体の一致。

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