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*剣道練習上の心構え

*剣道練習上の心構え


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◎剣道練習上の心構え
1.数多く練習する。
 いかに理論を論ずるとも練習の結果、身体の運用がこれに伴わなければ空理空論となって等の価値もない。「人之れを、十度すれば、己これを百度する」。の覚悟ではじめて上達するものです。
 「一日休めば、一日後退するものだと思うことです。」

2.打たれて強くなる。
下級生は、常に自分より上級者に対し、打たれ、突かれ、外されなどされ、苦しんでいる内に、次第に自分の欠点、隙などを防御し身を守る力が自然に備わってくると共に、相手の隙も自ら見えるようになるものです。
 「下級生は人に先んじて、上級生に稽古をつけてもらうことを忘れてはならない。」このような心掛けで稽古している者は、常に進歩しているものです。
 上級者に掛かり稽古することは、極めて苦しいものですが、この苦しみが大きければ大きい程、自分の上達も大きいということを信じて努力することが大切です。

3.常に捨身で攻撃的であれ。
 剣道のように一対一の武道である以上は、消極的精神と態度を取るならば、ほとんど 勝ちを得るということは極めて困難なことです。窮鼠(きゅうそ)猫(ねこ)を噛(か)むという言葉があるが、各種の大会でよく見られる。身を捨てて闘うことは、平常の数倍に当たる力をだすものです。また、剣道においては、相手の打突を受けるがよく見て応じ、流し、かわし、切り落としなどがあるが、これはやはり攻撃のための手段としての技の一つで、最終には相手に勝ちを得るために、常に先、先を攻め、徹頭徹尾(てっとうてつび)(はじめから終わりまで)攻撃することが勝につながることをよく知り、平素の練習においては、攻撃は即ち防御であることをわきまえ、先制の心を持って、身を捨てて掛かる事に苦心すれば、容易に攻撃できるようになり、進歩も速いのです。

4.基本を基にして、術理にあった稽古を工夫し実地に試みる。
 何にごともただ漫然と練習しても進歩の度合は少なく、いたずらに苦労するばかりで、理論と基本技が練習に伴って始めて進歩を速やかにさせるのです。
 基本と師長の教えを土台として練習を怠らないと同時に、常に自分の癖に注意し師や先輩に欠点を正してもらい、他をよく見学し、姿勢、態度、気合、間合、気位などを研究し工夫し、これを実際に試みるよう心掛けて練習することが必要です。

5.健康管理について
 何事にも健康でなければ成功することは不可能です。まして剣道のように只単に技術のみの追求でなく、精神面の探究と表裏一体をなして練磨されるものは、他のものと比べて非常に厳しいものがあります。そこで剣道を修業するものは、その初心を徹するためには、常に暴飲暴食を慎み、睡眠を充分に取り、使用の防具、竹刀などの完備し、稽古着・袴は清潔にして、体調を整え、いかなる厳しい稽古にも耐えられるように平素力を蓄積しておかなければならないのです。

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