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*剣道修行の基本

*剣道修行の基本


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※剣道修行の基本
・基本動作を対人的に考えた方が良い(相手との関係を知る。)
・中段の構えを基本とする。
・打ち方と受け方のちがいを知ること。
※受け方をきちんとした方が,打ち方が早く上手になる。
・剣道の本質的な勉強が大切です。
・剣道を通して自己を磨くこと。
・剣道を悪くしない,良くすることです。

※剣道修行の心構え
 剣道を正しく真剣に学ぶことにより心身を錬磨し旺盛なる気力を養い、剣道の特性を通じて礼儀と節度をとうとび信義を重んじ誠を尽くして常に自己の修練に努める。
(初めてのときと同じ気持ちで、自分の向上にいつも努力し続け正しい指導のもとで精一杯努力しきたえ磨き元気さかんに剣道という名で呼ばれている、いろいろなことがらを通じて礼節を重んじて、人との約束をやぶらない、信じている人をうらぎらない、うそでない本当の心を精一杯だしきって取り組むことです。)
一、剣道と他のスポーツと異なる点
・年をとってもやれる,続けていれば、年をとればとる程強くなります。
・体力,スピードを越えた何かがあります。
二、剣道の特性
①精神的特性
・対人的.闘争的等の要素が多い。
・剣道は激しい運動の連続なので,特に自他相互の礼儀を守り相手を尊重する精神の現れが要求されます。また礼儀を正しく守ることは相手に対する場合ばかりでなく自分の心に節度をつけ,自分の精神強化にもつながります。
・相手を大事にしないと剣道は成り立たない。(続けられない)
・礼儀とは,礼とは,どういうものなのかを考える事である。
 自然に礼の作法を知ることを考えていくべきである。
 「勝負を争うことが最終目的ではない」←自分自身が本当にそれを信じることができるかどうか。
※「勝負を争いながら,何かを学ぶことが本当ではないか。」
※「自分が最高だと思ったら最低になる。」
②運動的特性
・相手との打ち合いを経験しないと,剣道をやったことにはならない。
(これは剣道の基礎練習をやることである)
・正しい構え,効率の高い打突の姿勢,身体各部の強調などによって,常に正しい,良い姿勢が身につきます。
・打突を有効にするための、相手の動きに対する、予知や瞬間に打突することによる敏捷や巧ち性(たくみさ)を育成します。
三、剣道修行の基本
・基本動作を対人的に考えた方が良い(相手との関係を知る)
・中段の構えを基本とする。
・打ち方と受け方のちがいを知ることです。
受け方をきちんとした方が、打ち方が早く上手になります。
・剣道の本質的な勉強が大切です。
・剣道を通して自己を磨く。
・剣道を悪くしない,良くする。

四、剣道技術の基本
※剣道の内容は大人でも幼少年でも変わりはありません。
 試合や練習を見学して、動きの速い、変化の多い内容を見てわかるように、現在やっている内容と変わらないことに気づくと思います。ですから現在教わっていることを大切にし、根気よく練習することが大切です。たとえば、すり上げとはどういうことか、剣道はたいへんむずかしいと感じ、その原理がわかったら、あとは自分で工夫して技を作ってみて、そして自分が作った技が、どの種類の中に入るか考えてみるという順序で、自分にむく技をつくりだすように、すればよいのです。
 一人で練習するときはよくできても、剣道は二人でやるものですから、そのとき役に立たない練習のしかたはだめです。「打たれて技を覚える」ことを大事にしなくてはいけません。練習のときは相手に打たれることをこわがらずに思い切ったやりかたをしてください。
 剣道では「おそれる」「おどろく」「疑(うたが)う」「迷(まよ)う」という状態をいちばんいけないこととしています。
これはわたしたちの「精神」や「心」のあり方について教えています。どのような場合でも自分の心が動かないように、「心をきたえる」ことを忘れてはいけません。
 物事に動じない心を持つことが「名選手」になる第一条件ではないのでしょうか。

※剣道修行心得の中に次の事があります。
一つは太刀を殺し
一つは業を殺し
一つは気を殺す
をいいます。
 太刀を殺すということは、太刀を右へ左へ押さへ、あるいは払いなどして、相手の切先を立てさせないように、又技を殺すと云うのは、相手が技を出そうとしたならば、二段突き、又は突き懸け、諸手面などを仕懸け、打ち突きを外しても構わず、向うの手元へ寄ると、透き間なく、又は体当りなどすること、およそ三、四度さすれば、相手は如何なる業早くても、共の勢い挫(くじ)かれ、技が出せなくなり、およそ、その勇気に恐れ気も挫(くじ)け、使えなくなります。これを三つの挫(くじ)きといいます。

※三つの許さぬ所について
 打突の上から決して見逃かしてはならない好機として、特に左記の三つを挙げられています。
一、相手の起り頭(出鼻)
二、受け止めた所
三、尽きたる所
 以上の機会をいち早く察知したならば、直ちにたたみ掛けて打突を出す時は相手に勝を制することが出来るということです。
 以上の三つの許さぬ所のものに更に、相手の退く所・相手の居附いた所を加えて「五つの許さぬ所」とも教えられています。
 剣道も仕事もその根本にある最も大事なのは「道一筋」です。そのために人間形成の最も大事な少年期に道徳心を培い、真理を教えられて、日常生活に処するための躾を身につける役割を果たす剣道が人々に理解され、社会的にも高い評価を受けているものと思います。
 剣道は、勝ち負けのみにとらわれるのは剣道のすべてではないと言われています。
 履物の置き方、礼の仕方についてなどこのことを基盤にして剣を通じて自ら、苦しさ、楽しさを見出だし自然と、集中力と、勇気を学び、さらに正しい人間関係を作り上げる力を身につけていくものと期待するものです。
 ある書物で、持田範士の言葉が載っていました。
 範士は「剣道は五十才までは基礎を一生懸命勉強して自分の物にしなくてはならない。普通剣道の基礎と言うと初心者の時に修得してしまったと思っているが、これは大変な間違いであって、そのために基礎を頭の中にしまいこんだままの人が非常に多い。私は剣道の基礎を体で覚えるのに五十年かかった。」さらに、「私の剣道は五十才を過ぎてから本当の修行に入った。心で剣道をしようと思ったからである。六十才になると足腰が弱くなる。心を動かして弱点を強くするように努め、七十才になると身体全体が弱くなり、それで今度は心を動かさない修行をした。心が動かなくなると、相手の心がこちらの心の鏡となり、そのため心を静かにして動かさない様努めた。八十才にして心がうごかなくなった。ただ、時々、雑念が入り、心に雑念が入らぬ様修行した。」持田範士は、私達凡人は及びのつかぬ深い境地で心を使う様な修行なされ。
「剣は心なり」の理念を精進しなければならぬ。「礼に始り礼に終わる」。

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