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*剣道の道歌・・・試合に関するもの

*剣道の道歌・・・試合に関するもの


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◎剣道の道歌・・・試合に関するもの

・蟻のはふ青も開ゆるほどにまでこころすまして場に出づべし
・海原の千尋の底の静けさを心に秘めて場に出づべし
・香の灰のおちにし音の開ゆまで心静かにたてよ仕合に
・試合する村心はいつも大敵と思うて心ひきしめて行け
・立合の工夫さく戦二三してそれを一応忘るるぞよき
・立向ふこころの内は物もなしただひとすぢの太刀のまにまに
・立向ふ相手はいつも大敵とおもうて心おそれひるまず
・立ち向ふ時の心は久万の月のすがたにさも似たるかな
・立向ふ時の心は明月のくまなく照らす姿なりけり
・武士の勝負の場所に出づる時後と左右に心ちらすな
・勝負とは引絞りたる梓弓放ちても猶はなちてもなほ
・手と足と心につれて働けばわれには識らで勝てるものなり
・身は軽く心静かに迷はずば敵の勝気のうちに勝あり
・相手をば打ちたる時も心して構へくずきず後を備へよ
・勢はひきしぼりたる梓弓放てば又ももとの望月
・打情みする太刀くせのつく時は二で斬る太刀を思ひ出すべし
・打つ太刀に心残りのなかりせば斬りたる太刀の死物となる
・うつ太刀は手鞠拍子に倣ふべし行くも戻るも一つはずみに
・うつ時に心残りのあるときは不充分なる太升ぐせのつ〈
・折得ても心ゆるすな山桜誘ふ嵐に散もこそすれ
・残心は打って共まま暫くは気力ゆるめず後の用心
・残心は勝って兜の緒をしめて敵の根域を奪ひとるまで
・残心を残す心と迷わずにうった気力を暫しそのまま
・太刀先を無闇やたらに振る人はのちには打ちを調子にて出す
・勝負とは体と体とを合せつつ肉身よりも切先を出せ
・太刀先に心なくして立合へば敵のこころのおそろしきかな
・太刀先の上れる人の手の内は石よりかたき握りなるなむ
・太刀先の心にうつりやすきやう敵の目元の間につくべし
・太刀先きは敵の心にうつるやう目先はずさずつけて持つべし
・柔らかく握れる人の太刀先きは風に吹かるる青柳の糸
・桝鮎は長き短きかはらねどさのみ短き太刀は好みぞ、
・打物は我身と敵と場所による仮りの定めは兎にも角にも
・境をば長くせんより歩を進め延びる鋒先き限りなきけり
・そりのなき太刀をば深く嫌うべし切る手の内の・まはる故なり
・太刀の寸那にくらべて惜しぬべし我身のたけにあはぬ嫌へり
・難所ただ敵の難所は我が難所兼ねて心得つもり取るべし
・短かなる太刀も持方構えにて伸縮自在長く使える
・間合とは彼我長短の別あれどつねに看放らへ上手なる形
・お互にしかと間合に入る時は心ゆるめば直に敗れん
・昼は日を夜は月をば後にして敵を難所に立てて戦へ
・間と間合調子拍子は揃はねばこころは同じ小鼓のわざ
・間に入れば互に勝を得るなれど竹刀は危機のむづかしきかな
・山を抜くカありとも打つ太刀に間合無ければいつも利あらず
・鋭鋒は心静かに間をはなれ技のつきるを待ちて打ちこめ
・先を打て先を打たるな稽古にも習ひは常に習慣となる
・勝といふ先々先に後かちて又先々に先後先後に
・機を得ずに先に出づれば後の先をかれに取られる事多きなり
・先を取れ先を取らるな先を取れ身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ
・技起りにほひ日の色心まで打つを至極の人といふなり
・寒き夜の霜を開くべき心こそてきに逢うての勝はとるなれ
・天地の開けぬ前の物と成れば万の事に致らぬは無し
・打寄する浪の受太刀満潮にさし心得て飛ぶ千鳥かな
・底ひなき渕やはさわぐ山川のあさき瀬にこそあだ汲はたて
・敵方の企てんとする業を早く見趨して勝を取る術
・未発より已発にうつる中宿を終ひのすみかと思ふべきかな

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