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*剣道の道歌・・・理合に関するもの

*剣道の道歌・・・理合に関するもの


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◎剣道の道歌・・・理合に関するもの

・極意とは己が暁の如〈にて近くあれども見つけざりけり
・奥深〈山を尋ねて入る程に至り至りて里に出でけり
・極意とて表の内に有るものを心尽しに奥な尋ねそ
・なかなかに人里近くなりにけり余りに山の奥を尋ねて
・妙の字は少き女の乱れ髪いふにいはれずとくにとかれず
・目には見て手には取られぬ水中の月とや云はん流儀なるべし
・目に見えず手にも取られぬ理方こそまことそなはる神霊と知れ
・目の前のまつげの秘事をしらずしてとやくせんとあんじこそすれ
・万法は無に休するぞ兵法も無刀の心奥義なりけり
・打太刀を外すと見ればすと寄りて押へたりけり無手取にして
・兵法の極意に心いたりなば刀道具はおよばぎるもの
・無刀にて稽古鍛錬とりえては我が兵法の位をぞしる
・無理といふむりなるわぎをしつくしてまことの技に入るがわぎなり
・兵法は懸・待・表裏三つなれどつづめて見ればただひとつなり
・影もなく形もあらぬ共人が米つく時は米つきとなる
・堀らぬ井にたまらぬ水に影さして影も形もなき人ぞくむ
・有体の習をいだし西江水を打たんとすれば打太刀になる
・心とは如何なる物を云ふやらん墨絵に書きし松風の普
・天地の動く調を尋ぬれば心の奥の峰の松風
・いつとなく己がこころに隙なくばいかなる敵もまつかぜの声
・自から吹けば答ふるばかりにて松にも風はとまりぎりけり
・勝つ事を何と答へん言の葉は墨絵に画きし松風の音
・雲は皆はらひはてたる秋風を松に残して月をこそ見れ
・潅つ起きつ己がこころに透なくばいかなる敵もまつかぜの声
・面小手もはらすねあても何かせむ心のすきぞうちどころなる
・隈もな〈照らす朝日は影つよく隙さえあらば打入ると知れ
・実をさけ虚に乗ずればかち易くじつと実との優劣も良し
・隙間より入るといふなる大刀風に向ふこころのすき見するなゆめ
・心気力一致の術で攻め誘ひかれの動きのすきにのるべし
・小なるすきには早く気を主とし電光石火パッと撃突
・面籠手は我身を防ぐ為ならず太刀に遠慮のなしと知るべし
・もの事に心をとめて眼をつけよ大事といふは心なりけり
・思ひなく又恐れなき心あらば虎さへ爪をおくところなし
・打ちながらうくる心の起るのはこれぞ恐るるはじめなりけり
・すきもなく無闇やたらに打ちたきは心みだれと省みるべし
・兎や角と思ふ心の疑ひに勝をば敵にとられぬるかな
・兎やせんか角もせばやと思ふ間は学びの道の中ばなりけり
・むねの火の燃、え立つ時のあるならば心の水をせきとめて消せ
・物ごとに疑ひ深き共人は疑のみにくらしこそすれ
・何処にも心止まらば住み替へよ長らへばまたもとの故郷
・池の面にすむ月影をかきみだし手をとどむればもとの月影
・池水に月は夜な夜な通へども心もとめず影も宿きず
・一扁にかたむくことを厭ふべしかたむく故に敵にはからる
・家計出づる人とし開けばかりの宿に心とむなとおもふばかりぞ
・打込んでゆかんとすれば引とめて口にかかりてゆかれざるなし
・打つ人も打たるる人も打つ太刀も心な止めそ無念無心ぞ
・こころだにとどまる事のなかりせばいかなるものもきれぬことなし

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