*剣道の練習について
*剣道の練習について
※剣道の練習について
対人的に向かい合う以前にやっておく内容があります。技術向上からしても、さらに強化・修正にも必要な内容です。
一人で練習したことがありますか。(個人的基礎練習)
一人でできる練習内容として、構えや体さばき、素振り、打ち込み台を実際に打って、手の内の感覚を身に着けたりする練習です。
鏡に向かって構えの研究・鏡の中の自分と対決するなど工夫など課題を設定しておこなったりします。ここで重要なのは常に対人を意識して行うことなのです。しかし、一人で練習するより、二人で確認しながら、また多人数で競争しながら行うほうが効果的なのです。
※対人的基礎練習
剣道の応用練習の内容を高度にするために、その内容を一つひとつ取り上げ、打たせる側と打つ側に分かれて申し合わせして練習するのです。これを「約束練習」といいます。
切り返しや、打ち込み練習、掛かり練習をするのがこの段階です。
打ち込み練習では、はじめから打ち込む部位を決めておくか、あるいは元立ちが開けてくれたところを打ち込む方法で、正確で安定した打突を連続的に出せることを目的としています。
切り返しや技の練習、打ち込み練習などがこの対人的練習になっています。ここで大切なことは、「技」をどのようにとらえるかです。
面を打って終わるのではなく、面を打ってどうするかということまで技をとらえて、練習することです。
※剣道で性格や生き方がわかる。
剣道には、性格や生き方が出ると言われます。どの部分が出るかはさて置き、確かに一人ひとり個性的です。
人は「いざという時に地が出る」ともいわれます。
剣道は「いざという時」の疑似体験の積み重ねじゃないかと思っています。勿論、竹刀は切れません。それでも一対一で対峙するのは結構恐いものです。多分本能だろうと思います。
本能的に恐いからこそ思わず「地」が出てしまうのです。それは本人すら気付かない心の深層に隠れた性格かもしれません。
社会の中では出せない、と言うより、出すことを許されない深層のものを表に出すことは心のバランス回復にはすごくいいようです。
闘争本能をあらわに叫ぶ、打つ、威かくする。
社会生活では許されないことが剣道では奨励されます。これが剣道の気持ち良さ、深い開放感の一つの理由じゃないかと考え方もある
ようです。そしていつか本当の「いざという時」が来た時にこそ、自分の稽古の真価が分かるのだと思います。