富勢剣友会、大きな声で元気いっぱい!

*剣道の四戒ということについて

*剣道の四戒ということについて


《剣道術理へ戻る》


○剣道の四戒(よんかい)ということについて(剣道の四病)
剣道の四戒は、剣の四戒、心の四戒、または四病ともいわれ、心の四つの邪念のことといわれています。
その内容は驚、懼(恐)、疑、惑のことであるが、このうちの一つでも心の中にあれば勝を得ることは難しいとされています。
心の平静が乱れるので、打ち込める隙があっても、それを見出すことができないし。また、反対に自分の隙ができて相手から打ち込まれることになります。それでこの四つの心の病いは取り去らなければならないが、それはなかなか困難といわれています。
名人、達人といわれる人々は、いろいろな方法で、禅を学ぶとか、心的面の修行を通して、これらを取り去るよう苦心したといわれています。この理をよく悟ると、心は明鏡のようになって、いかなるものをもよく見わけ、惑いのない心境になり、その時その時に適したよい処置が即座にとれるようになり、恐しいものがなくなるようです。
驚とは、にわかに予期しない事が起き、つまり相手の挙動、状態など、その異常差に驚いて心が、これに動かされ、そのために一時心身の活動が乱れ、正常な判断を下し、適当な処置が取れないで、為す術のない状態になることです。
懼(恐)とは、恐怖のことで、相手の体格、発声などが大きかったり、つまり相手の虚勢(きょせい)に、自分の及ばないことを思うことで、相手を恐れ、精神の活動が渋滞し、四肢が震えてその動きを失うということです。
疑とは、いろいろと疑心をいだくことであって、相手の気持ちや行動を疑うときは正常な心の判断を失い、注意が渋滞し、決断がつかないものです。
惑とは、心が迷うことであって、心迷うときは精神昏迷(こんめい)して敏速な判断、軽快な動作をなすことができなくなるのです。
これらの四つの邪念(じゃねん)は、自分自らの心が作るのであるから、平素から自分で心掛けて精神修養に努めなければならないのです。

《剣道術理へ戻る》

powered by Quick Homepage Maker 4.91
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional