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*切り返し・かかり稽古

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◎切り返し、かかり稽古
切り返し、かかり稽古は勝負を離れて一心不乱に息合いの続く限り打ち込んで行くことによって、身体四肢を柔軟に、掌中の作用を巧妙にし、動作を敏活にし。、合わせて体力、気力を増進し、いわゆる気剣体一致の妙を体得すると共に、間合いを明らかにする。そして、この訓練が即稽古や試合につながります。従って初心者はもちろん、高段者であっても大切な訓練法でもあります。

〇切り返し
 切り返しは、昔から必修の練習方法として行われています。この切り返しには、剣道に必要な体の運用をはじめ、あらゆるものが含まれていますから、正しく、数多く真剣に練習するならば、上達に非常に効果があります。
昔から、切り返しの要点として、つぎのように言われています。「切り返しは、肩のあたりの悪い力を取り去る法であるから、肩を上げずに楽にして、両手を頭上にかぶり、敵の両鉢(左右面)を割る如くに打て。
すなわち斜め上より打て。水平に竹刀を廻してはいけない。また、受け方は、相手の竹刀を引き出すようにし、竹刀を真っ直ぐ左右面の前に立てて上より下になやす気持ちで受けます。決してはじき返してはいけない。そして疲れるまで打たせ、疲れたら一足一刀の間合から、物打ちの部で、正面を打ち込ませよ。との最後の一本が肝要である。」と教えがあります。とかく、おざなりな申し訳的な切り返しになりがちですから、そのようなことのないように、この教えにしたがって、正しい切り返しをするように心がけなければいけないと思います。

一、 初心者は、大きく、正しく、ゆっくりの三原則を守り、熟練するに従い大きく、強く、速く、軽快に、体力気力の続く限り反復練習することが大切です。
二、 正しく刀を把持し、手首、手の内を十分の生かし、刀筋を正し、刀の物打ちで正しく、左右面を打ち切ること。
三、 小手先だけの動作ではなく、足、腰、手の合理的な使い方を工夫する。
四、 充実した気合で、正しい間合いから、最初の面打ちから終わりまで気を抜かず行う。
五、 元立ちの心構えと留意点。
イ、 実施者と気合を一致させ、あたかも一本の糸をピンと張った様にゆるみがなく実施者を引き立てるようにする。
ロ、 受けるときは、弱からず強からず、また切り落とさないで、掌中は軽く左右に捌き気味に握り占めて受け、常に正しい間合いを保つようにする。

〇かかり稽古
一、この稽古は、基本動作を本とし、連続及び応用、変化の技を取得する法ですが、打突の命中のみにとらわれず、正しい体勢で行う様に務めることが大切です。
二、一の手癖となって、元の隙のない処を惰性的に打ち込んでいる傾向がある。 元の与えた虚隙を打つと共に、隙のない時は、刀を張る(払う)等して崩し、あくまで先の気を持って猛烈に打ち込み自ら先の気を養うようにすること。
三、一本一本の打ちの間に、一息してから打つということなく、気力を充実させ一気に技をだしましょう。
四、小手先だけの速さにとらわれることなく正しい技で打突部位を正確に打つ。また打った後、脇にそれない。
相手の胸心より背後に突き抜けるようにすることが大切です。
五、元立ちの心構えと留意点。
イ、まず、虚隙及び機会を与え、打突の機会を観る目を養わせ、熟練するに従って虚隙を少なくし、緩より速に、簡より繁に動作させ実際に近い打突をさせること。
ロ、実施者と気分を一つにし、間合いを十分にとり、大きく正しく、伸び伸びと行わせましょう。

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